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公開バナー5,022件を収集・機械分析。業界の「表現・訴求の分布」を可視化する調査レポートを公開しました2026年9月29日
広告のクリエイティブは、本当に「なんとなく」作られているのでしょうか。それとも、業界には気づかれざる”型”があるのでしょうか。
株式会社メンバーズ フォーアドカンパニー(アドクリ研究所)は、Web上に公開されているバナー広告5,022点を収集し、うち画像を取得できた2,522点を独自の分類基準で機械的に分類。業界全体の「表現・訴求の分布」を定点観測する調査レポート「アドクリエイティブトレンド調査レポート 2026」を公開しました。当社サイトのダウンロードページより、どなたでも無償でダウンロードいただけます。
個社の成功事例でも、経験則でもありません。社内で実運用している分類体系(訴求軸8分類・表現軸8項目)を、そのまま公開バナーに適用して集計した——「業界という母集団の中での表現・訴求の分布」を定量的に示す試みです。
なぜ、いま「数える」のか。
デジタル広告費は、いまや総広告費の過半を占めるまでに拡大しました。クリエイティブの制作本数は増え続け、差し替えのスピードもかつてないほど速くなっています。生成AIの活用も、制作の現場に急速に浸透しつつあります。しかし、こう問われたら、即答できるでしょうか。
「業界全体として、いま実際にどんな訴求・表現が使われているのか?」
個社の成功事例、経験則、なんとなくの肌感覚など語れる材料はたくさんあります。けれど「業界の分布」そのものを定量的に示すデータは、これまでどこにも存在していませんでした。だから私たちは、ギャラリーに掲載されている実際のクリエイティブを独自に取得・分類し、業界の表現・訴求パターンを検証可能な形で示す本レポートを制作しました。
本記事では、そのほんの入り口を3つご紹介します。
レポートダイジェスト① 訴求は、2つの型に集中していた
公開バナー2,522点(AI分類対象。詳細は下記注記)を、独自の訴求軸8分類で機械分類しました。バーをホバー/タップすると、件数と代表的な子カテゴリが表示されます。
図:訴求軸8分類の分布
公開バナー2,522点を対象に機械分類。バーにカーソルを合わせる/タップすると詳細が表示されます。
この図のデータを表で見る
| 訴求軸 | 構成比 | 件数 |
|---|---|---|
| 経済性・コスパ | 39.3% | 991件 |
| 感情・心理価値 | 31.9% | 804件 |
| 機能・利便性 | 11.2% | 283件 |
| 権威・専門性 | 10.2% | 257件 |
| ネガティブ訴求 | 2.2% | 56件 |
| 社会的意義 | 2.1% | 54件 |
| 競合比較・差別化 | 1.9% | 48件 |
| ユーザー体験 | 1.1% | 29件 |
出所:公開バナーギャラリーより取得したバナー5,022点のうち、画像を取得できた2,522点を独自の訴求軸8分類(コード表)でAI(人手目視)分類。訴求軸・トンマナ・素材・CTA有無の集計はすべてこの2,522点が母数です(レポート全体の収集点数5,022点とは異なります)。
レポートダイジェスト② 3つの発見
訴求の集中だけでなく、業種による違いや、有価証券報告書からみえる制作現場の変化も見えてきました。
調査で明らかになった3つの発見
それぞれのボックスにカーソルを合わせる/タップすると詳細が表示されます。
レポートダイジェスト③ 業種によって、訴求の”顔”がまるで違う
出現量の多い業種上位10について、訴求軸8分類との関係を見ると、業種ごとに全く異なる訴求パターンが浮かび上がります。セルにカーソルを合わせる/タップすると正確な構成比が表示されます。
図:業種×訴求軸のクロス集計
出現量上位10業種(n=2,522)を対象。セルの値は各業種内での構成比。カーソルを合わせる/タップすると詳細が表示されます。
中程度(2〜11%)
低い(2%未満)
経済性・コスパ構成比44.6%飲食・食品
感情・心理価値構成比40.8%飲食・食品
機能・利便性構成比3.5%飲食・食品
権威・専門性構成比4.6%飲食・食品
ネガティブ訴求構成比1.6%飲食・食品
社会的意義構成比1.7%飲食・食品
競合比較・差別化構成比2.5%飲食・食品
ユーザー体験構成比0.7%人材・教育人材・教育
経済性・コスパ構成比26.3%人材・教育
感情・心理価値構成比23.7%人材・教育
機能・利便性構成比16.9%人材・教育
権威・専門性構成比25.4%人材・教育
ネガティブ訴求構成比3.4%人材・教育
社会的意義構成比0.6%人材・教育
競合比較・差別化構成比1.4%人材・教育
ユーザー体験構成比2.3%PC・家電・通信PC・家電・通信
経済性・コスパ構成比45.2%PC・家電・通信
感情・心理価値構成比9.5%PC・家電・通信
機能・利便性構成比31.4%PC・家電・通信
権威・専門性構成比10.5%PC・家電・通信
ネガティブ訴求構成比2.4%PC・家電・通信
社会的意義構成比0.5%PC・家電・通信
競合比較・差別化構成比0.0%PC・家電・通信
ユーザー体験構成比0.5%イベント・体験イベント・体験
経済性・コスパ構成比18.0%イベント・体験
感情・心理価値構成比52.7%イベント・体験
機能・利便性構成比2.0%イベント・体験
権威・専門性構成比8.3%イベント・体験
ネガティブ訴求構成比1.5%イベント・体験
社会的意義構成比13.2%イベント・体験
競合比較・差別化構成比1.0%イベント・体験
ユーザー体験構成比3.4%美容・ヘルスケア美容・ヘルスケア
経済性・コスパ構成比41.0%美容・ヘルスケア
感情・心理価値構成比30.3%美容・ヘルスケア
機能・利便性構成比10.8%美容・ヘルスケア
権威・専門性構成比12.8%美容・ヘルスケア
ネガティブ訴求構成比3.1%美容・ヘルスケア
社会的意義構成比0.5%美容・ヘルスケア
競合比較・差別化構成比1.0%美容・ヘルスケア
ユーザー体験構成比0.5%公共・その他公共・その他
経済性・コスパ構成比41.5%公共・その他
感情・心理価値構成比31.7%公共・その他
機能・利便性構成比10.6%公共・その他
権威・専門性構成比8.5%公共・その他
ネガティブ訴求構成比3.5%公共・その他
社会的意義構成比1.4%公共・その他
競合比較・差別化構成比2.1%公共・その他
ユーザー体験構成比0.7%住宅・不動産住宅・不動産
経済性・コスパ構成比51.9%住宅・不動産
感情・心理価値構成比9.9%住宅・不動産
機能・利便性構成比14.5%住宅・不動産
権威・専門性構成比10.7%住宅・不動産
ネガティブ訴求構成比5.3%住宅・不動産
社会的意義構成比1.5%住宅・不動産
競合比較・差別化構成比5.3%住宅・不動産
ユーザー体験構成比0.8%EC・通販・生活雑貨EC・通販・生活雑貨
経済性・コスパ構成比38.3%EC・通販・生活雑貨
感情・心理価値構成比35.1%EC・通販・生活雑貨
機能・利便性構成比12.8%EC・通販・生活雑貨
権威・専門性構成比9.6%EC・通販・生活雑貨
ネガティブ訴求構成比1.1%EC・通販・生活雑貨
社会的意義構成比2.1%EC・通販・生活雑貨
競合比較・差別化構成比1.1%EC・通販・生活雑貨
ユーザー体験構成比0.0%旅行・交通・レジャー旅行・交通・レジャー
経済性・コスパ構成比45.1%旅行・交通・レジャー
感情・心理価値構成比31.9%旅行・交通・レジャー
機能・利便性構成比9.9%旅行・交通・レジャー
権威・専門性構成比6.6%旅行・交通・レジャー
ネガティブ訴求構成比2.2%旅行・交通・レジャー
社会的意義構成比1.1%旅行・交通・レジャー
競合比較・差別化構成比2.2%旅行・交通・レジャー
ユーザー体験構成比1.1%ファッション・アパレルファッション・アパレル
経済性・コスパ構成比39.6%ファッション・アパレル
感情・心理価値構成比39.6%ファッション・アパレル
機能・利便性構成比15.4%ファッション・アパレル
権威・専門性構成比3.3%ファッション・アパレル
ネガティブ訴求構成比0.0%ファッション・アパレル
社会的意義構成比0.0%ファッション・アパレル
競合比較・差別化構成比2.2%ファッション・アパレル
ユーザー体験構成比0.0%
出所:出現量上位10業種(訴求軸の分類対象n=2,522のうち)×訴求軸8分類のクロス集計。全16業種のデータはレポート本編に掲載。
勝ち負けを決めるためのレポートではありません
「業界という母集団の中で、自分たちがどこに立っているのか」を映し出す鏡をつくる——それが、このレポートの目的です。
・公開データだけを、私たちの目で数えました:代理店の非公開データにも、事業者アンケートにも頼らず、公開バナーギャラリーの実物を独自に取得・分類しています
・社内で実際に使っている分類基準を、そのまま適用しました:訴求軸8分類・表現軸8項目は、当社が広告PDCAで日々使っている分類体系そのものです
・事実と解釈は、分けて示しています:機械集計(客観事実)・画像解析(機械判定)・AI分類(解釈を伴う一次判定)の三層に分け、判定基準(コード表)も全文公開しました
・限界も、隠しません:キュレーション・バイアスや母集団の限界をすべて注記したうえで、「分布」と「効果」をはっきり区別しています
レポートの構成
- データソースと取得方針
- 分類の三層(事実と解釈の分離)
- コード表:訴求軸8分類
- コード表:表現軸8項目
- 訴求軸8分類の全体分布
- 頻出する子カテゴリ
- 業種別の訴求軸の偏り
- フォーマットの時流(動画構成比の上昇)
- CTAの有無とレイアウト
- トンマナの分布
- 素材の分布
- 有価証券報告書(EDINET)スキャン
- 参考:生成AI活用の広がり(公的統計)
このほか「はじめに」「エグゼクティブサマリー」、この調査から見えた3つの時流、まとめ(事実からの考察・今後問うべき論点)、活用方法(自社クリエイティブのベンチマークとしての使い方)を収録。
こんな方に、読んでほしい
・広告主企業のマーケティング・クリエイティブ制作の責任者で、自社クリエイティブの立ち位置を業界の中で相対的に把握したい方
・広告代理店・制作会社で、業界全体の表現・訴求トレンドを客観的なデータで把握しておきたい方
・広告クリエイティブの研究・分析に関心のあるメディア・アナリストの方
ここから先は、本編で。
ここまでお伝えしたのは、調査結果のほんの入り口にすぎません。下記のダウンロードページより、必要事項をご入力のうえ無償でダウンロードいただけます。本記事で紹介した図表・数値の詳細、分類基準(コード表)・集計方法・母集団の限界は、いずれもレポート本文内に明記しています。
- ※本レポートは、公開バナーギャラリー等で公表された情報を基に情報提供のみを目的として作成したものであり、特定企業・クリエイティブの評価や優劣を判定するものではありません。詳細な限界事項はレポート本文をご確認ください。
- ※本記事中の図表・数値はすべて独自の一次集計です。訴求軸・トンマナ・素材・CTA有無の集計は、画像を取得できた2,522件が母数です。
- ※本レポート・本記事の内容を引用される際は、出典(発行元・レポート名)の明記をお願いします。図表の無断転載・改変はご遠慮ください(© 2026 Members Co., Ltd.)。
- ※本レポートに関するお問い合わせ:株式会社メンバーズ 資料担当(4ad_sales@members.co.jp)
- ※フォーアドカンパニーは、株式会社メンバーズの社内カンパニーです。


